俺はカウンセリングは嫌いじゃない。
カウンセラーが間に入ることで、夫婦間に起こったことの中にある夫婦それぞれの心理的な意味を明らかにしてくれるからだ。
お互いに何を考え、どんな気持ちだったのか。それが分かるようになる。
夫婦だけでそれをすると攻撃や防御になってしまってうまくいかない。
相手の本心が分かり、こちらの本心も伝われば、それでかなりの部分すっきりする。
それで相手による何度も繰り返される不愉快な行為が気にならなくなるわけではないが、「相手は全く何にも聞く気も聞く能力もないんだ」という感覚からは解放される。
相手のことが、「聞く耳を持たないむかつくやつ」から、「聞く耳は多少はあるが修正力や改善力のない低能」に格上げされる。
相手が低能なら低能に合わせたやり方をこちらが考える必要がある。
ここで注意点は、低能だから悪いわけではない。低能でも生きる権利はある。
ただ俺がむかつくだけだ。
だから改善する責任は俺にある。
やるだけやってダメだったら諦めるだけだ。自分の人生だからな。
子供に腹が立とうが、妻にむかつこうが、俺の人生は価値あるもので、俺には他にもやることがある。
子供を殴ったり、妻を殴ったりすること以上の価値が俺の人生にはあるんだよ。
だからそんなことはしないし、しないで済む。
いずれにせよ、妻は「人の話に耳を傾けられないアホ」から、「多少聞く耳はあるが修正力の低い低能」にランクアップした。
それは俺がもがいた結果でもあるし、妻の努力の結果でもある。
よくついてきてくれた。
そこに至るまでに、夫婦カウンセリングの効果もあった。だからこれからも継続することにする。
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