妻が嫌い

「俺は妻のことが嫌いだ」と改めて思った。

妻は俺が作って貼っておいた家訓が気に入らないと勝手にはがす。

妻は自分がやっている宗教の教祖の写真は高々と壁に掲示する。

俺は宗教が嫌いだ。

特に、教祖を崇め奉るような宗教には反吐が出る。

だから以前妻に伝えた。

教祖の写真は貼らないでくれと。

だが妻は隙あらば貼る。

人が忘れたころにすっと貼る。

俺の家訓も隙を伺っては剥がそうとする。

俺の機嫌がよさそうな時を狙って「はがしていい?」と聞いてくる。

そのやり口が汚い。

俺は俺の家の中で宗教が幅を利かせるのは耐えがたい。

妻が人の心の隙を狙って思い通りに事を運ぼうとするやり口も我慢しがたい。

要するに、妻はあの手この手で自分の思い通りに物事をコントロールしようとする人間なのだ。

そんな下衆が自分の妻だということに愕然とする。

最近は毒親という言葉が大流行しているようだが、俺に言わせれば俺の妻は「毒妻」だ。

自分本位な運転で交通事故も起こした。

相手に怪我もさせた。

俺は思う。

なぜ事故で妻だけ死んでくれなかったのだろうと。

だが妻は喉元過ぎれば熱さを忘れる人間だ。

また凝りもせず見通しの悪い道を通るようになったようだ。

次はうまく行ってくれることを切に願う。

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