妻実家の義父母とぬいぐるみを使って会話する

俺は人との雑談が苦手である。

特に、複数人のグループでのフリートークはそうである。

自由に話していいと言っても、別に話したいことは何もない。

聞きたいことも特にない。

なので、妻の実家に行くと義両親と会話が続かない。

そもそも、義両親は孫の顔が見たいのであって俺のことは別にどうでもいいのではないだろうか。

だから会話が続かないのも仕方ないのである。

ただ正直言って、無言で一緒のテーブルに座っているのも苦痛だ。

興味ない。やることない。早く帰りたい。

だが俺は子供と人形遊びをして気が付いた。

話す内容は別にどうでもいいのである。

なんとなく仲良く過ごしたという雰囲気になればよい。

そのために人形が使える。

自分が興味ない話を素のままで行うのは苦痛である。

しかし、人形というアバターを介することで人と適当に会話をすることが可能になる。

というわけで、妻実家に行く時に人形を持っていくことにした。

すると子供たちも人形を持っていきたいということだったので、3人分持っていくことに。

俺→くまのプーさん、ハナ→ミッフィーちゃん、タロ→亀さんである。

妻の実家に着いて挨拶。

プーさん「じーちゃん、ばーちゃん、元気ですか~(手を振るプーさん)」

ミッフィーちゃん「おりゃー!ゲシゲシ(プーさんに頭突きを入れる)」

プーさん「なにすんじゃ~」

義母「ハナちゃん~、よく来たね~(俺のことはスルー)」

ミッフィーちゃん「じーちゃん顔に怪我してる」

プーさん「じーちゃんはー、転んで入院してたんだよ~」

ミッフィーちゃん「がおー!ガブガブ(プーさんにかみつく)」

プーさん「ぎゃ~~」

義父母は俺のプーさんのことはあえて気にしないことにしたようだ。

もともと俺に面と向かって突っ込んだ質問をしてくる人たちでもない。

その日は俺は頭の中で(僕プーさん。僕プーさん)と念じながらその場を過ごした。

お陰で、それ以外のことは特に気にせず過ごすことができた。

めでたしめでたし。

ちなみに、タロは着いた時からお昼寝モードで爆睡であった。

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