叱るのは依存症

叱るのは依存症だそうだ。

なぜなら、害悪が大きいにも関わらず脳の報酬回路が働き、それをせずにはいられなくなるから。

そして叱るのはエスカレートする。

どんどん強いドラッグにはまっていくのと同じ。

叱る人は依存症である。

なぜ害悪が大きいのか?

短期的には子供に言うことを聞かせられる。

しかし長期的には、子供の能力を低下させる。

なぜなら、子供は「叱られるのが嫌だから言うことを聞く」、つまり「苦痛を避ける」という生き方を学んでいるにすぎないから。

また同時に子供は、「相手への苦痛を使って相手に言うことを聞かせる」というお手本を学んでいることになる。

ではなぜ叱る方はそれにはまるのか。

それは叱る側に特権意識と被害感情があるからだ。

自分は相手より上で、その自分が被害を受けた。思い知らさねば、となる。

相手に罰を与えるのは快感だ。

自分の力を感じられるし報復も達成される。

自分が正義を体現しているかのような陶酔感に浸れる。

だがその実は、短期的な利益のために長期的な損失が見えなくなっている姿である。

その姿を日々子供に見せていることになる。

分かっていてもやめられないならまさに依存症である。

相手に損害を与える力によって相手に言うことを聞かせ、目先の利益に目がくらんで将来をダメにし、分かっていてもやめられない。

叱るとは親のその醜態を子供に日々見せつけることである。

そして子供は苦痛(親)を避けるために日々生きることになる。

その後、成長した子供が親になって同じことを繰り返す。

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よい本を教えてもらった。

参考文献 「〈叱る依存〉がとまらない」著:村中直人

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