寝る前に「面白い話して」という継子

継子は構ってちゃんで、いっぱい話を聞いてもらいたい子である。

寝る前に妻または俺に「一緒にいて」と言う。

で「面白い話して」と。

いや、そんな面白い話ないんだけど。

すると継子が「じゃあ、あたしが面白い話する」と言って延々としゃべり続ける。

今の彼女のマイブームは今年クラスでペアになった子の話。

その子は親が離婚してお父さんと一緒に暮らしているらしい。

その子がまだお母さんと同居していた時に、お母さんが箪笥を倒してそれがその子の足に倒れて足の骨が折れたけどお母さんは何もしてくれなかったからその子が自分でお父さんに電話して来てもらった話とかしてくれる。

あるいは、離婚したその子のお母さんがコンビニで働いていて、見つかるとぶっ殺されるからそのコンビニには行けない話とかしてくれる。

または、継子は和食が好きだから外国とか行きたくなくて、日本は子供の身体的健康は世界一だからよかったという話をしてくれる。

でも心の健康は低くて学校がやばいんだよという話をしくれる。

いや、俺もう眠いんだけど。

俺が「もう寝るよ」というと継子が「次はもっと面白い話考えといて」と言った。

えー、そんな面白い話とかないんだよ。

面白い話というと、長期投資による資産形成の話とかか?

あるいは、子供の愛着障害の話とか。

まあ、また今度な。

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