子供たちと心の修行8~きみを強くする50のことば

引き続き『きみを強くする50のことば』を継子と一緒に学んでいく。

継子にとって重要な、人間関係のヒントに取り組んでいる。

人生の困難の多くは人間関係の部分である。

人間関係が幸福なら、幸福な人生になる可能性はたいへん高まる。

たとえ思い通りじゃない関係でも乗り越えられる力を身に着ければ、それは強力な人生の支援となる。

さっそくやる。

イライラはいったん切りはなす

「人とつながるヒント4」である。

俺:「イライラはいったん切り離すんだって。ハナはイライラしたことあるかな?」

継子:「あるよ。去年のクラスの劇の練習でH子にムカついた。あたしはちゃんと伝えたのにH子は『なんで最初から言ってくれなかったの。ハナのせい』って言う。それであたしが『は?あたしは言ったよ。あんたが聞いてなかったんでしょ』って言ったらH子は泣いて、そしたらあたしが悪者みたいになってムカついた」

俺:「そうなんだ。ハナは何を大切にしたかったの?」

継子:「泣いてる子がいると女子は慰めにいって自分がいいモノになりたいんだよ。女どもすごいムカつく。最後はH子抜きで劇の練習した」

俺:「ハナは劇をちゃんとやり遂げたかったってこと?」

継子:「そう。だけどH子がワーッてなって他の子もわけわかんなくなって、あたしも最後の台詞わかんなくなっちゃって、そしたらH子が『なんで覚えてないの!』とか言ってきてウザい」

俺:「『なんで○○なの!』っていう子が言いたいのは、『なんであたしの大切にしたいことが満たされないの!』ってことで、その子はそれが自分で分かってないんだよ。だから勉強してるハナが『あなたは何を大切にしたいんですか?』って聞いてあげるといいと思うよ」

継子:「そんなの無理。H子は人の話聞かないし。『ハナが悪い』って言ってくるし」

俺:「相手が言うことはただの相手の解釈だから。そんな時なんて言えばいいか知ってる?」

継子:「知らん」

俺:「『あなたはそう思うんですね』って言えばいいんだよ。相手には相手の意見がある。それはそれでOKだ。でもそんなものはただの相手の解釈とか妄想だから、気にする必要はないよ。ただ、相手は何か満たしたいことが満たされないからワーッてなってるってことだから、相手が何を大切にしたいのかは聞いてやったらいい」

継子:「あたしの話も聞いてほしい」

俺:「そうだね。ただ、相手が人の話を聞けないっていうのは、それだけ不幸な子供時代を過ごしてきたってことだと思うよ。こういう勉強もしたことないんだよ。だから一生ワーッてなっちゃうの」

継子:「・・・・」

今日は大事な話をした気がする。

今日も話をしてくれてありがとう。

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