夏休み中の話である。
子供たちには「お金が欲しかったらビジネスでもやれば」と言ってきた。
そこで継子は、近所の外遊び会のお祭りで、自分で採ってきたクワガタを売るつもりらしい。
いいじゃん。ナイスチャレンジ。
その他にもよく分からない、水を吸わせるとふくらむスーパーボールみたいのを売るとか言ってたが、それは小さい子が誤飲するとまずいので止める。
うちにはクワガタとカブトムシがいるが、それぞれを大きめの食品パッケージに土と一緒に入れて、餌も付けてセットにしてた。
なかなかよい出来だ。
準備ができたようなのでお祭りに行く。
お祭りと言っても、ちょっとフリーマーケットとかき氷があるくらいの地味なもの。
人数も20人くらいだろうか。未就学児とその親が多い。
果たして売れるだろうか。
かき氷屋の横に商品を並べる継子。
かき氷を売ってる子供会のおばちゃんが寄ってくる。「へぇー、これ売ってるの?」
でもおばちゃんは買わない。
小さい子たちが集まっているところに見せに行く継子。群がる子供たち。
いや、子供は金持ってないから。
なかなか売れない。すると「値下げする」と言い出す継子。
いや、まだ早いだろう。まだ来て15分くらいだ。もう少し粘れ。
そうこうしてるうちにお昼ごはんの時間になり、みんなご飯を食べ始めてギャラリーはいなくなる。
どうする、継子?
するとあるおばちゃんから、「あのお父さんは昆虫好きだから買うかも」という情報が入った。
行商しに行く継子。
必死にクワガタの強さをアピール。
しばらく見ていると、なんと売れたらしい。
すばらしい!グッジョブ!
残念ながらカブトムシのほうは売れなかったようだが、それにしても継子の初めての商売である。
大成功だろう。やるじゃないか。
商売の才能があるかは分からないが、その行動力は称賛に値する。
よくやった。
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