愛着障害の治療はどうすればいいのか?
そのヒントになりそうなのは児童期虐待による複雑性PTSDの治療法である。
児童期虐待を生き延びた人々の治療 -中断された人生のための精神療法-
かなり読みにくい本だが参考になる。
前の記事と同様、感情認知と感情調整のスキルを重視している。
自分の感情に気付き、言語化し、自分の対人関係や生活を阻害しない範囲内に感情を調整する。
児童期虐待のサバイバーはそういった能力が養育過程で育たなかった人々である。
それは虐待者によってそれらの成長の機会を奪われたからだが、そこで精神療法によりそれらのスキルの育て直しを行う。
もちろん発達凸凹によってその領域の能力が育ちにくい人もいるだろう。
だが俺の見るところ継子はそこは問題ない。
具体的には、出来事の振り返り、感情のラベリング、思考の振り返り、行動の振り返りなどを一緒に行っていく。
そこで重要になるのは、俺と継子の信頼関係である。
継子が俺のことを信頼し、感情のトレーニングにやる気になり、トレーニング内容に意義を見出さなければ効果は見込めない。
もちろんそのためには安全な環境が確保されていなければならない。
しかし内容については子供向けではないので、まだその時ではないだろう。
中学生か高校生になってからやってもいいんじゃないか。
むしろ妻のように問題を抱えた大人が自分でワークをやったほうがよいように思う。
まあ妻はやらんだろうが。
子供向けのものはもう一つの資料があるのでそちらのほうを検討する。
コメント