以前、『幸せの4つの要素』について紹介した。
それに沿った子育てを心がけているところ。
幸せの4つの要素とは「やってみよう」「なんとかなる」「ありがとう」「ありのまま」のマインドである。
そして改めて思うのは、これら4のマインドの土台となるのは、安定した愛着スタイルから導き出される、その人が持っている信念スタイルである。即ち、これである。
子供の欲求によく反応して十分な世話をされた子は、安定的な愛着タイプになって、「親は信頼できる」「親は頼りになる」「自分はケアされるに値する」「この世界は楽しいところだ」といった信念を発達させます。そして、落ち着いていて、思いやりがあって、人の話をよく聞いて、自分や周りを信頼できる子に育ちます。その結果、学校では友達も多く、恋愛では信頼し合える関係を築き、仕事ではチームワークが良好で、自分自身が家庭を築いて親になっても安定しています。
この世界は楽しいところで、困った時には信頼できる人に助けてもらえると思えば、なんでも「やってみよう」「なんとかなる」と思うことができる。
相互的な愛着スタイルで親子でよくポジティブな相互反応がある下で育てば、自分や相手も「ありのまま」でよいと思える。
相手の善意も信じられるので「ありがとう」と思える。
安定的な愛着スタイルが人生を支える、というのがここでもよく表れている。
安定的な愛着スタイルが、幸せの要素を支える土台として機能していることが分かる。
問題児にはそれがない。
信頼できる世界も、信頼できる大人もいなかったということだ。
だからそれが得られるまでは、問題は先送りされる。
不安定な愛着スタイルの人が持っている信念はこれである。
ネグレクトされたり虐待されたりした子は、不安定な愛着タイプになって、「親は信頼できない」「親は頼りにならない」「自分はケアされるに値しない」「自分が生き残るためには周りをコントロールしなければならない」といった信念を発達させます。そして、反抗的、攻撃的、操作的、他罰的にふるまうように育ちます。その結果、周りの大人が対応に手を焼き、学校では友達から嫌われ、恋愛では恋人を信頼できず、自分が親になると自分がされたことを子供に繰り返します。
だからかまってちゃんになるし、人の話を信用しないし、こらえ性がなくすぐキレるようになる。
だが自分に合った、信頼できるまともな大人に出会えるかは運もある。
だから運がない場合は、医療や福祉を頼れ、となる。
グッドラック。
コメント